世界で1番アイシテル
Ⅳ 1



「りん!
もう7時30分だよ。
遅刻するって!」


「やッば〜いっ!」



朝、急いで学校の準備をして
学校に向かった。


あの後あたし達は
寝てしまった。




すごく辛かったな……。

ガラッ


「「おはよ〜」」


2人同時に声を合わせて
教室に入る。


瞬間的に綾が視界に入った。

もちろんその横には
翼もいる…………。


「あ……綾、
おは「りん、おはよ!
今日、ちゃんと空けといたか?」


「え、うん…。」


綾がなりちゃんをすり抜けて
あたしのところに来た。


完璧に無視されたなりちゃんは
一歩も動かないで
声も涙も表情も感情も…
生きる力も失ってた。



「よし!今日はたぶん
兄貴と姉貴来るからさ。」


「そうなんだ……。」


いつもなら凄く嬉しいのに…
嬉しくなかった。


「なんだよ、嬉しくねえ?」


ぽっけに手を突っ込み
ふらふらする綾。


完全になりちゃんを
無視してる。


「嬉しくない!
なんでなりちゃんの事
無視した「りん!」



頭にきたあたしを止めたのは
意外にもなりちゃんで…。


泣いてた…………。






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