◆◇遠い日の約束◇◆





「だが…っ!
この校舎は私が初めて校長になった校舎なんだ…!
永遠に残しておきたいって…ずっと思って…」





校長はいきなり泣き出した。




俺らの前で泣かれても困るんだけどな…。




長い沈黙…気まずい。





「……とにかく何もしなかったら何も変わらない。
川崎第二まで行って、このことを取り消してもらおう!」





こんなとき、まとめるのはいつも実波。




この沈黙を破ったのも実波だった。





「…そうだね!
私も一緒に行く」





飛鳥も賛同。




「俺も」





翼も。





「………行くか」




もちろん、俺も。




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