◆◇遠い日の約束◇◆





「おめでとう達也っっ!!」





閉会式後、私はそう言って達也に駆け寄った。





「さんきゅ実波!
俺な、甲子園行くのが夢なんだ」





まだ小さかった私は、甲子園がなんだかわかんなかった。





「こーしえん?」




「ああ、野球が上手い人しか行けないんだ!」





達也が目をキラキラさせて言った。




このときの達也の顔…今でも覚えてる。





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