◆◇遠い日の約束◇◆





「どうしたの達也…試合始まっちゃうよ?」





達也はしっかりと私の目を見つめた。




そして――――――





「10年前の約束……
覚えてるか……?」






……え





“おめでとう達也っっ!!”




“ああ、野球が上手い人しか行けないんだ!”




“達也、私を甲子園に連れてってね?”




“おう!
ぜってー実波を甲子園連れてってやるよ!”




私の中で思い出がよみがえってくる―――





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