《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
そういえば爽介、めんどくさい
からお店のお任せにしたって
言ってたわね。


爽介を見ると、『なんでもいい』
って感じで肩をすくめてたんで、


「特にないわ。

それもお任せします」


まあ、こーゆー見立てにも店の
レベルって現れてくるから、
お任せにしたのはあるイミ正解
かも。


ボーイが挨拶して去っていくのを
確認してから、あたしはようやく
背もたれに背中を預けた。


「ナンだよ、もしかして緊張して
んの?」


ちょっとからかうような、爽介の
口調。


「緊張ってほどじゃないけど、
多少は構えるでしょ。

一応ここって、敵地なわけだし」


「んな大ゲサな

構えたって仕方ないだろーが。

そんなんじゃ料理の味もわから
なくなんぜ」


――うるさいわねっ。


あたしにしてみれば、あんたの方
こそ落ち着きすぎよっ!


「爽介こそ、デザートはともかく
料理の味なんてわかんの?

毎日たいしたモノ食べてないのに」
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