《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
そんなあたし達の背中に、カン
高い大きな声が重なった。


「ゴメンッ、貢にぃ!

許してっっ!!」


店内では浮いちゃうくらいの
大声。

あたし達だけじゃなく、周りの
人も振り向いてる。


「美紅(みく)。声が大きい」


「あっ! ゴッ、ゴメン……!!」


あたしは意外な思いで、貢と、
やって来た美紅ってコを眺めてた。


――相手、女のコだったんだ。

あ、でもさっき、『貢にぃ』って
呼んでた。

ってことは、貢の妹?


さりげなくその女のコを見て
みると、制服姿だし、明らかに
女子高生。


「もういい。行くぞ」


貢は、シュンとしてるそのコに
短くそう言うと、立ち上がる。


「じゃあな。

大変だろうが、がんばれ」


これはあたしに向かって。


それで初めて美紅……ちゃんは、
あたしが貢の知り合いだってこと
に気づいたみたい。

目をパチクリさせて、こっちを
見る。


「美紅、何してる。

時間がなくなるだろう」
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