《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
でも、今夜は許してよね、みんな。
……それに爽介も。



やっと、爽介と元通りになれて。


嬉しいのや安心するのと同時に
――爽介と触れ合いたい気持ち
が、抑えられなかった。



だけどそれは、きっと爽介も一緒。


爽介の体も、さっきからすっごく
熱い。


その熱さがまた、あたしをオカ
シクさせる――。



「爽……介。

ゴメンね。

あたしのせいで、いっぱい迷惑
かけて……」


「―――アホか。

んなコト、今言うことじゃねー
だろ」


「でも、言いたかったんだもん
……」


むしろこんなときでなきゃ、
こんなに自然にゴメンなんて
言えない。


「爽介の、邪魔したくなかった
だけなの。

コンクールに集中しないといけ
ないのに、面倒なことに巻き込み
たくなくて……」


言えなかった気持ちが、せきを
切ったようにあふれてくる。
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