《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「ビジネスか。

じゃあきっと、僕とエミさんの
関係も、ビジネスなんだよ。

彼女の隣にいるためには、彼女の
望むものを与え……役に立たない
とダメなんだ……」


「矢崎さん……?」


こんなに悲しそうな矢崎さんを
見るのは初めてだった。


涙は流してないけど、その心は
泣いてる。


苦しいくらいに松岡さんを想って。


手に入れられない幻を、必死で
追い求めてる――。




もしかしたら、矢崎さんは。



……松岡さん本人にさえ、自分の
本当の気持ちを隠してるのかも
しんない。



なんとなく、そう確信した。
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