秘 め ご と 。


「気をつけろよ」



唇が私の耳に軽く触れるくらい近い距離で囁かれる不機嫌な声。



「これくらい大丈夫ですから」


意地を張った私は、つい可愛くない態度をとってしまう



「へえ…?じゃ、これは?」


「あ……っ。〜っ!」



耳に生暖かい感触がして思わず声が出た。


私の反応を楽しむように先生は止めようとしない。



…絶対に声出さない。先生の思い通りになんかしてやらない。



またしても私は意地を張る。だって、先生だけ余裕で悔しい。



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