秘 め ご と 。


「くぁーたぎりぃーっ!」



はあー…。



「くぁーたぎりなあなーっ!!」



━パンッ



「…何か」



さっきからずっと、よくわからない口調で話す綾瀬くんが


いつ作ったのか知らないけど、今朝配られたプリントで作った紙鉄砲を私の耳元で鳴らせてくる。



「おいおい…。今度は、お前さんが冷徹生徒になんのかよ〜」



勘弁してくれよーって大袈裟に肩を落として首を振っている。



…最近は、席が隣り合わせとゆうこともあって綾瀬くんとばかり話していた。



クラスメイトに噂されるぐらいに。



先生にこの噂がチラッとでも入ればいいなあとか思ってる心が狭い私。


―まあでも一番の理由は、綾瀬くんて意外に優しいし、明るくて楽しいから話してるんだけどね。



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