秘 め ご と 。



はだけたシャツのボタンを器用に留め、ネクタイをする先生。



「俺、行くから。勝手に帰れば?」




冷めた目線でジャケットを羽織り、足早に出て行こうとする。




…やば。いつにも増して不機嫌




私は、去ろうとする先生のネクタイを引っ張り

唇に軽くキスをした。



「いってらっしゃいのちゅー…?」



私が、優等生顔で微笑みながら言うと
先生は少し目を見開いて、一瞬驚いたようだったけど
すぐに無表情になった。




「…真っすぐ帰れよ。」



眼鏡を少し上げて、無表情のまま言う先生。



…機嫌直ったかな?



そのまま部屋を出て行く先生に、手を振りながら微笑む。




先生は、



単純。




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