駆け引き×スクープ!!





痛みが少し引いたと言った彼女に、




友人の赤川しずなと名乗った女性が自分のタオルを水に冷やして夏梨名ちゃんの背中に当てる。




「神田。石谷はいたのか?」



「ぁ、それが見当たんな……ピブハァ!!」




ふざけた事を抜かした神田に制裁を下し、




夏梨名ちゃんを抱きかかえていたせいか濡れた髪をすくい上げる。




「先輩!びしょ濡れッスよ!」




今頃か。お前




つか、回復力早いな。




「…応援は?」



「先輩の指示通り、辺りを警戒してもらってます。検問もしてます。」



「…わかった……」




捕まるのも時間の問題か。



ま、石谷達が犯人だとはまだ確信はない




夏梨名ちゃんから事情を聞き出そう。




「栗塚さん。私……」








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