自己防衛
それだけの事


音も無く降りしきる雨の中。
涙をこらえる少女を冷めた瞳で少年が見つめていた。


「どうして?」


消え入りそうな呟きを少年のため息が消した。


「…信じてないのはお前だろ」

微かな苛立ちの篭った言葉に
少女が顔をあげると、
重苦しい空気を破るかのように少年が席を立った。


「お前なんだよ、周りを受け入れないのは。
信じようとしないのも
気付かない振りして、
聞こうとしないのも、お前だ」


まっすぐ少女の瞳をみて吐き捨てると
一瞬だけ間を置いて、言葉を続けた。


「一生、独りでいればいい」
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop