幸せよりも欲しいものは何ですか?
『あ?何よ?』



電話繋がった直後、不機嫌そうな声が聞こえた。


「ねぇ春樹…怖いの。」

『何が?』



私は昔佐藤さんに結婚前提の付き合いを求められた事、

佐藤さんが会社をやめた事、

今日駅のホームにいた事、

さっきの電話の事



全部春樹に説明をした。


『今日以外でストーカーぽい出来事は無かったのか?』

「うん…あとはこの前、道歩いてた時にたまたま会ったかな。
私が具合悪そうにしてたらしくて、大丈夫?て声かけられて…。
その日が久しぶりに会ったの。
でも私は大丈夫だってすぐに帰ったけど。」


『そいつの新しい職場分かってるか?もしくはそいつに連絡をとって外に呼び出せるか?』

「職場は分からないけど、連絡は取れるよ。多分会ってくれると思う。」

『よし、じゃあ呼び出せ。やってやるから。』

「や、やるって!?」

『半殺し程度でちょうど良いか?』

「い、いや待って!大丈夫、まだストーカーって決まってないし、なんの被害もないから。暴力はダメだよ!!」



私は慌てて止める。


『そうか?ま、いいや。何かあったらすぐ俺に連絡しろ。そして来週水曜日、来い。』

「うん、ありがとう。」

『あぁ、じゃあな。』



電話を切ると、さっきの恐怖感はほとんど無くなってた。

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