幸せよりも欲しいものは何ですか?
玄関を開けると、眩しいほど天気が良く、

なんだか気持ちがいい。

そして

家の前に一台の車。



運転席の窓がゆっくりと開く。



『あ!パパだぁ!』


愛結は車に向かって走り出す。


『おう愛結。おはよう。』

『おうパパ。おはよう。』


「ちょっと春樹!変な言葉使いを覚えさせないでね!」


『別になんも教えてねぇよ!』

『教えてねぇよぉ!』

「愛結、真似しちゃ駄目…。」



春樹はダンボールをトラックに積んでくれて、私と愛結は車に乗る。


「歩いて10分のマンションなのに、わざわざ車出してくれてありがとう。」

『だってお前まだ、部屋ダンボールだらけだろ?片付けくらい手伝ってやるよ。』

「パパ頼りになる~!」
『だろ?愛結に良い所見せて、愛結が大きくなったら俺、愛結と結婚するわ。』

「やだ!悪魔!非道!獣!」

『…お前…。』



愛結はママもパパの事も大好きになってくれた。
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