幸せよりも欲しいものは何ですか?
『ねぇママ。』

歩きながら愛結が声をかけてきた。

『何でパパが大事なお話してるの分かったの?』

「…パパの事が好きだからだよ。」


私の声が少し震えた。


『愛結もパパの事好きだもん!』


「うん…そうだよね。」


愛結は楽しそうに歌を歌いながら、歩いていた。

そんな愛結を見ていると




私には もう



涙をこらえる余裕は



なくなってしまった。



こらえた涙が

一気に溢れ出た。






春樹



私の分まで


幸せになって下さい。
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