傷の行方

本当に望んでいたのは

本当に望んでいたのは

私は 仕事は父親の後をつげば


最初から 上の立場になる


いるだけで 考えられないくらいの


お金が入る


一般人とはかけはなれてしまうが


欲しいもの やりたいこと


諦めたものも



簡単に手に入る


汚ないお金 汚れた人間


私は 知っていて


それでも あちらの世界には行きたくなかった


どうしても 一般人になりたかった


皆と同じようになりたかった



汚れた世界は


もう 見たくなかったから


どんな 一般人の普通 にも



驚かせられながら


頑張ってきた


生まれた時には


まったく知らなかった


一般人の世界 綺麗な普通


傷つけない人々と


同じように生きたかった



もし 父親が 一般の世界で


私がされたことを知ったら



どれだけの人がいなくなるだろう


どれくらいの会社がなくなるだろう


別世界の血が流れている私が


この世界で生きることは

とても 大変なことだった



やっと 私は普通に


一般人として受け入れてもらえるようになった


ずっとこの安らぎを望んでいた


もう 振り返らない


振り返ることはしない


そう 誓ったのに


更なる屈辱が待っていることなど

想像もしていなかったことが起きた
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