傷の行方
その時に私を一番見ていた上司が



私に「ジャンヌ・ダルク」のようだね



と言ったことを覚えている



女性ながら



国を守るために




自ら先頭をきり


男の上に立ち 



戦場で戦う戦士




やがて 国は彼女を見捨てる




最終的に城の外で戦っている彼女を


国が国民を守るために



それまでの彼女への栄光を消し去り


城の中へは入れず


国から追い出し


火あぶりの刑に処される



ノルウェイの森に出てくる


直子に似ているといわれたことがある



これはイメージしかないけれど



その人がどんな人か読者が


描いた人はそれぞれ違うと思うけれど


私は とても弱い人のようなイメージだった


ノルウェイの森にでてくる直子と



ジャンヌ


かけ離れすぎている気がするが


それだけ私は色んな顔を


持っているのだろうかと



思うようにした
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