秘密基地?!!

         ~楓~





彼に手を引かれ、着いた先は屋上だった。

なんか・・・こういうパターン多いよね・・・

まぁ、いいけど・・・

『あ、あのさ~・・・』

いいにくそうにあたしが話しかけると北川君はなにもなかったように

”なに~”っと平然と聞いてきた。

こいつ・・・

『いいにくいんだけど・・・なんでさぼったの?』

すると、あたしに背を向けていた北川君がこっちを振り向いて

「さぼりたかったから」っと・・・これまた平然に・・・

唖然とするあたしに彼は一言。

「次の教科いやなんだよ・・・」

だからなんなんだ!あたしはただ・・・ただ・・・心配で・・・

―――あれ?・・・心配?・・・彼女でもないのに?

・・・ん?・・・あぁ、友達としてだよね・・・きっと・・・



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