2人きりの弱音

      ~楓~



「あ、あの!!!違うくて・・・その・・・」』

あたしが濁っていっていると、北川君がぶはッっといって笑った。
どうやら笑をこらえてたらしい・・・

「なッ!なんで笑うのよ!!

なにがおかしいのかわからなくて、一応・・・聞いてみた

「だって・・・もう少しって・・・あはは腹いてぇ」

そういって、爆笑する彼。でもなんだかそれがうれしくて・・・
一緒に笑ったんだ。

「大丈夫そうだね」

「え・・・?」

彼はというと”なにが?”っという顔をしている・・・
なんにも覚えていない?いや・・・なんだ?

「えーと・・・さっきさ・・・なんか深刻そうに言ってたから」

そこまで言うと、あぁ・・・っといって少し下を向いた。
やっぱり・・・言わないほうがよかったのかな・・・

「一瀬・・・俺・・・」

そういって黙ってしまった。さっきと同じだ・・・まただ。
でも、今度は追い詰めたようには言わないようにした。

『なに?』

そういってしばらくして、彼が言った。





































「俺、もう学校こないかもしんない」













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