戸惑い

         ~翔~



俺は部屋で病院にもって行く私物を用意していた。
途中で携帯がなったから、誰だ?っと思って携帯をひらいた。
俺は基本的に誰からっというのを表示しない。
ってか表示されても、見ないですぐに耳にあててしまう。


「はい」
「翔?あたし・・・」

え・・・楓?なんでだ!

「はッ!!か、楓?学校はどうした」

少し慌てた・・・いや、そうとう慌てたのかもしれない。
俺はもう・・・楓とは話さないとおもってたから。


「翔に・・・会いたい・・・だから学校・・・抜けてきた」

・・・なんだって?!!俺に・・・会いたい?嘘だろ・・・でも最後だから、あってもいいかなって思った。

「翔・・・会いたい・・・」
「・・・今、どこにいる?」
「えーと・・・あ・・・翔の家の前だった・・・」

楓は自分がどこにいたかもわからなかったらしい・・・


―――――ッ!!!じゃなくて!俺の家の前だと?!!

「はッ!!」

俺は慌ててカーテンを開けにいった、途中で床に転がっていた雑誌を蹴ってしまったけど・・・カーテンを勢い欲開けると―――確かに、彼女はそこにいた。

「ちょ、待ってろ!!」

荒々しく電話を切って、すぐに玄関に向かった。

「楓・・・」

俺は焦った・・・楓は本当に制服だったし、学校を抜けてきたのかよ・・・


「ちょっと待って!公園いこう」

家は親がいるから、とっさに公園っていったけど、まぁ・・・家以外ならどこでもよかった。

楓の手を引いて、俺は歩きだした。







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