桜ノ籠 -サクラノカゴ-


「あ、…ううん。何でもない。もうすぐ、青磁先生の家だから、鍵出してたところ…」


とっさの嘘。

ごめんね…、お母さん…


本当に青磁先生と私が住むマンションの廊下を歩いていると、そこに、



女の人がいた。


青磁先生の、
部屋の前にー…




「…ごめん、お母さん。また後でかけるね」

一言告げ、電話を切る。

そして、


女の人が、私に気付いた。










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