桜ノ籠 -サクラノカゴ-


じゃあ、と考えながら、私は呟いて、

「カズ兄(カズにい)は?」

と、顔を上げた。


「名前と“お兄ちゃん”を足して、カズ兄」

方程式でも解くように話す私の声に、


「いいんじゃない?ちょうどよくて」

カズ兄は笑って応えてくれた。




それが、始まり。





これからの事など、

何も知らなかった。






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