桜ノ籠 -サクラノカゴ-

気付くと、
外は夕暮れに染まり、部屋は薄暗くなっていた。


私はたまらず、外に出た。


少しでも早く、カズ兄に会いたくて。


歩き出した足が、早足になり、
いつしか、
風の中を、走り出していた。


早く、

早く、



カズ兄に、会いたくて。



強い風になびく長い髪も、
舞い散る葉も構わず、


走り続けた。



カズ兄のもとへー





< 282 / 467 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop