桜ノ籠 -サクラノカゴ-

舞い散る桜



どこまでも広がる青空の眩しさに、目を細める。


眩しいほどに青くて、
でも、嫌じゃない。

前まで苦手だったのに、今は、青空の空気の中、思い切り深呼吸をした。



うん、大丈夫。


空の蒼さが綺麗で、風を清々しく感じる事が出来る。



だから、大丈夫。


でも、雑踏の中はなんか怖くて、駅まで走り抜けた。



人の視線が怖かった。
全部見透かされそうでーー


と、その時、見慣れた制服が目についた。




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