心を失ったカノジョ
トンっと胸板を押してもどいてはくれなかった。




触らないで……抱き締めないで。




弱音は吐きたくないの。




「触らないで……」

「心……どうした話てみろ」

「………うるさい」




ごめん……感情のリズムが取れない私はこんな形でしか……新を守れない。




黙って見てて……敵討ち物語を。




「明日香のところ行ってくる」




返事も待たないで……影口が飛び交う廊下へと戻る。




こんな奴ら……罰が当たればいい。




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