心を失ったカノジョ
お坊さんいや、おじさんは穏やかな笑顔で迎えてくれた。




「何の用なんだい?」

「えと…明日までここの町に居てくれませんか?」

「どうしてだい?」

「今日は不幸がここに来るのです」




そう簡単には信じてはくれないけど…説得しないと。




こんなきれいな心を死なせてはいけない。




「そろそろ帰ってくれるかな…?」

「えっ……?」

「そんなウソついて…だから汚い人間は…」

「え…何言ってるんですか…」

「葬式挙げたのは、葬式も挙げてやらないのはおじさんが悪く思われるんだよ」

「・・・・・・・」

「だから早く帰ってくれるかい?お嬢さん」

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