心を失ったカノジョ

「心～ごめんね気づかなくて」

「大丈夫……」




私の頭を何度も撫でて泣きしゃぐる明日香。




「……新くんが助けてくれたの？」

「ああ…うん」

「お礼言わなきゃだよ心～」




明日香がいうとおり今回はお礼を言わなくちゃいけないのかもしれない。




「……ありがと」

「…ッ//……」

「……」

「新くん赤面しすぎだよ～」

「うるさい」




私……生きてるよ。




あれで人生、最期だと思ってた。




でも…またあんな目に合うのか。




「俺、今日長いことここにいるから」

「じゃあ私は授業戻るね～」

「うん」