心を失ったカノジョ
まず、そこからだと俺は考えた。




刃物があったら…もしっていう可能性があるかもしれない。




そんな死を連想させるようなことはしたくない。




「………いや」

「危ないから、捨てろ」




無理矢理奪い取って、買い物袋に閉まった。




睨まれたけど今回は睨み返した。




それが心には気にくわないらしく、さっきより怖い顔で睨み返された。




「ところで明日も学校来る?」

「………………」




今日は普段より俺に対して不機嫌だ。




あんなところを見られたから。




「お前を軽蔑なんてしない」


だから不機嫌な心に
俺は正直な感想を述べた。




心は嘘を嫌うから。



< 84 / 317 >

この作品をシェア

pagetop