HAPPYBIRTHDAY-主役のいない誕生日-
「好きなヒトができた……って言ったら悲しむかな。……否、応援してくれるんだろう?」


あの日、俺の中の時間は止まったままだった。

君のいない人生なんて耐えきれなかった。

僕はあの頃の記憶がどんどん薄れて、君との時間が遠い昔の話として、思い出となっていくのが怖かったんだ。


逃げていたんだ。


でも……

それじゃダメなんだ……。


僕には生きる義務があるんだ。

そして……


 


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