恋風船
「コピーありがとな」
まずはそれを言うつもりで来た。
「全然いいよ。志穂ので良かったら」
と、優しく笑う。
なんでこんなに可愛いんだよ…。
「あのさ、俺授業受けてなくてここの意味分かんないんだけど教えてもらっていい?」
俺が聞くと少し島田は黙ったけどすぐに
「いいよ」
と、返ってきた。
「まじで!? ありがと島田!!」
嬉しすぎて図書室っていうことを忘れて叫ぶと
「坂本くん静かにしなきゃ駄目だよ」
と、島田に突っ込まれてしまった。