コイアイ〜幸せ〜
プロローグ
会社で出会ったあの人と、恋をして結婚した。

この一文に秘められた想い。
私は今までに、どれほどの言葉と、想いと、沈黙を呑み込んできたんだろう。

それでも風は流れ、私の人生は続いていくのだ。



「お母さん、ちぃちゃんねぇ、幼稚園で好きなコが出来たんだぁ」


「ほんと?どんな子なの?その子はかっこいい?」


幼稚園から帰ってきた娘は、キラキラした瞳で私の袖にすがりついた。


「うん、スッゴいイケメン!。名前はねぇ、まぁくんっていうのっ!でもね、かっちゃんも、凄く優しいんだぁ。あとね、あとね・・・」


娘の顔をみて、思わず吹き出して笑ってしまった。

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