gangな恋
図書室に行くまでの廊下は静まり返ってて、なんだか寂しい気分になる。
放課後に図書室を利用する生徒なんてほとんどいない―――
もう生嶋の奴いんのかな…?
そう思いながら入口のドアを開いた。
「よぅ!村上!」
「…早いね」
いたよ、テンション高い奴が。
「わりぃな。今回もよろしくっ!」
「うん。…てか生嶋君、部活は?」
一応“君”付けで呼ぶ私…
学校ではなるべく地味にしなきゃだしね。
「あー…顧問にお前はとりあえず試験勉強だって言われてさぁ、バスケ禁止中」
「………」
―――さいですか。
確かに生嶋はテスト前になると“部活禁止令”が出るもんなぁ。
まぁそれくらい成績がヤバいってことなんだけど。