gangな恋
ざわつく廊下には群がる生徒達。
いつもなら絵画やポスターなど誰も足を止めない場所に、試験の結果が張り出される。
「あっ凜見っけた。今回は6番かぁ」
「…まぁそれなりに頑張ったしね。夏帆は?」
「25〜。まぁまぁかなっ」
いつも凄いねと夏帆が感心してるときに、あの耳障りな黄色い歓声があがった。
「出たな裏表男……」
「……いや、それ凜だから」
私が冷たい視線を送ったた先には、いつもの余裕な顔を浮かべて掲示板へと向かう和弥。
そーいや久しぶりに和弥を見たような気がする。
最近は試験勉強で生嶋の顔ばっかり見てたしな。