gangな恋
何だろ……
何か変だ―――
飲み物を買う気配もなく、ただ自販機を眺めてるって感じ。
「生嶋君?」
「……あ、村上。…おはよ」
「おはよう」
やっぱ変だ。
なんか元気ない――?
「生嶋君……何かあった?」
「…ん?ははっ、何でもねーよっ!何買おうか迷ってただけ」
なんか……いつもの生嶋だ――
でも、笑いながら生嶋が買ったのはペットボトルのお茶。
お茶買うだけに迷うか?
やっぱり何か変だ生嶋の奴。
でも深く聞かない方がいいよな――
そう考えながら、私はホットコーヒーのボタンを押した。