gangな恋


和弥の目の前に、ラッピングされた包みを出した。




「…………え」


「……コンビニので申し訳ないけどさ」




うん、本当に可愛いげのない渡し方だよ。




「和弥には、いろいろ世話になったしさ…」


「……凜……俺に、くれんの?」


「…うん」






絶賛フル稼動中の私の心臓。


心拍数ヤバいと思う。





「凜」


「っ!…何?」




目の前の和弥は―――




「サンキュっ」




嬉しそうに笑っていて。




一段と大きな鼓動を感じた。




ああ、好きだ。


私、この人が好きなんだ。



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