このままで。
本当わね…
中学2年生、2月。

中川美夢(ナカガワ ミユ)

私は教室の後ろに
飾られた
゙中学3年生の目標゙
を見ていた。



「行きたい高校へ! 中川美夢」


自分の目標を見つめる。



「高校か…」


ぽつりと呟く。


「高校だね、」


隣から聞き慣れた声。
彩だ。
いつも一緒にいてくれるの。

「彩…うん、高校…」


二人は
静かな教室で
ただ自分の目標を
見つめていた。


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