心の中の宝物
第一章*家族愛

クラス替え

「桜~。また同じクラスだよ。」

この子は、吉岡みなみ。

髪は、少し茶色のセミロング。
顔も女の私から見てもかわいい。
中学一年の時からの親友だよ。

「あ!本当だ~♪私たちってすごいよね。中学三年間も一緒だよ。」

そして私は夢梨桜。

自分の言うのもなんだけど顔はまあまあかわいいと思う。
でも全然素直になれない性格。

この時の私は本当に弱虫だったんだよね。


今私たちは、中学最後のクラスの書かれた紙の前にいる。

私たちの周りには喜んだり悲しんだりしている人で賑わっていた。


「桜。みなみ。おはよう。」

いきなり名前を呼ばれて振り返ると見覚えのある男が二人いた。

「武!コウちゃん!」

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