心の中の宝物

両親

私は暇な三日間を満喫した。

本当に暇だったな-

でもこの三日間みなみに武にコウちゃんそれにクラスの何人かと神崎先生がお見舞いに来てくれた。

クラスのみんなは全然喋ったことのない人たちばっかだったから最初はすごく戸惑ったけど帰るときには仲良くなれた。


みなみとか先生が

『行ける人は行ってあげるように』

と言ってくれたようだ。

その気持ちがすごく嬉しかった。


でも1つだけ悲しいこと


それは･･･

親が一度もお見舞いに来てくれなかった。

みなみたち三人が来たときに

『桜の親見ないねー』

っていう話になったけど

『みなみらが学校言ってる間に来てるよ。』

っと嘘をついた。


来るなんて思ってもなかったけど

やっぱり少しは期待してた。

は～

親ってなんだろう･･･


｢お世話になりました。｣

今私は帰る準備を終え病院の玄関にいる。

昼だから誰もこない。

ちょっと寂しいな。


｢もう倒れるんじゃないよ。｣

｢はーい。｣

｢また何かあったらきなさい。｣

｢ありがとうございます。あの･･･それで料金は？｣

｢それなら担任の先生が払ってるよ。｣

｢え？｣

先生が？

でもあまりお金なかったから良かったかな。

でも返さなきゃ。
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