気まぐれな恋愛
気まぐれ

「じゃあ、ね、モテ男君」

「…っ待てよ」

立ち去ろうとする
何の未練もなさ気な背中に
無意識に声をかけていた。


「何?」

「付き合え」

「え…何言って…」


ほんと、俺なにしてんだろ。
でもまぁたまには、ね。


しばらく俺を見ていた彼女が
含み笑いをしながら、
わざとらしいほど控え目に
上目遣いでちょっと甘えた感じで呟いた。
「私のために死ねる…?」


俺は真っ赤な顔で小さく返す
「君のためなら死んでもいい」


そしたら君は、
「…へぇ、じゃあ、死ねよ」


見られてた、という事か。


俺より、数倍上手な彼女。
気まぐれな俺が恋に堕ちたのは
言うまでもない。
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop