濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


「翔ちゃん…勝手な事してごめんね」


「別に怒ってねぇよ。ただお前の事が心配になっただけだ」


「うん。ありがとう」


「礼なら体で宜しく」


「…うん。わかった」


「はっ?!まじか?!」


「…翔ちゃん」




エレベーターに乗り込むと、紗耶は俺を見上げ顔を近付けて来る。


やばい…可愛すぎる。




―――チュッ―――




リップ音と共に紗耶の柔らかい唇が触れた。


やべぇ…。


紗耶からしてくれた。



< 103 / 256 >

この作品をシェア

pagetop