濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


「ねぇねぇ、手を繋いで歩いたりした?」


「ええ。もちろん。手を繋いでくれないと、私怒るものね」


「クスクス。ママも甘えん坊さんなんだね」


「…はぁ。格好悪ぃ」


「翔ちゃん。格好悪くなんてないよっ。私、羨ましいよっ」


「はいはい」




翔ちゃんは半ば諦めたかの様な表情でまた溜め息をついた。


あんな事言いながら、翔ちゃんも同じ事してくれるんでしょ?


私、わかってるんだからね。



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