濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


「隊長。俺行きますから」


「勝手な事をするな。人質を助けたいのは、お前だけじゃない。俺達も同じ気持ちだ。もう少し待て」


「……………」




俺は隊長の言葉を聞いてすぐ、武器庫へと向かい人数分の防弾着と銃を取り会議室へ戻った。


話してる暇があんなら、武器を取りに行く時間を省きてぇからな…。


紗耶…大丈夫か…。


どうか、大人しく身を潜めていてくれ…。



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