濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


署に着いて車を駐車場へ停めると、受付のあるロビーへと入って行く。


あれ?ロビーが慌ただしい?


警察官達がバタバタしてる?




「あ、あの…竜崎翔矢さんへ届け物に来たのですが…」


「あ、恐らく今手が離せないと思うので預かっておきましょうか?」


「は、はい。すみません。あの…何かあったんでしょうか…?」


「あ、い、いえ。ちょっとした事件なのでお気になさらずに」




ちょっとした事件?


そんな風には見えないけど…。



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