濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
ちらちらと私を見ながら電話してる警察官。
明らかに警戒されてるよね…。
…翔ちゃんいるのかな。
「お待たせしました、竜崎がこちらへ来ますのでおかけになってお待ち下さい」
「わかりました。…ありがとうございます」
翔ちゃんがいる事がわかった今ホッとした気持ちよりも罪悪感に襲われる。
翔ちゃん…嘘ついたりしてなかったんだ…。
私が来た事を知ったら…なんて思うんだろうか…。
…呆れるよね。