濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
マンションへ着くと、早速新しい車の停まっている駐車場へと向かう。
翔ちゃんの停車させている場所のすぐ傍に案内された。
「これが私の車?」
「ああ。同じ車にしてやろうかと迷ったがな。さすがに運転しづらいと思ってな」
翔ちゃんは悪戯な笑みを浮かべながら冗談を言ってみせる。
さすがに免許取り立てで左ハンドルは運転出来ないもんね。
翔ちゃんみたいに器用じゃないし、普通の車で十分だもん。