濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


翔ちゃんも起きて来て、朝食を食べ終えると出かける用意をする。


そう言えばどこ行くんだろ。




「ねぇ、どこ行くの?何か用意するものある?」


「そうだな。水着にTシャツとバスタオルぐらいか」


「それって海へ行くって事?」


「ああ。夏だからな。泳がねぇと損だろ」


「でも私、ビキニ持ってるけど…それだけじゃあ…」


「だからTシャツも持ってけっつってんだろが」


「あ、そっか」




急いで用意して、鞄を翔ちゃんに渡し家を出て車に乗り海水浴場へと向かった。



< 54 / 256 >

この作品をシェア

pagetop