濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
「だ、抱きしめられても、ごまかされないんだからねっ」
「ハハハ。わかってる。俺がしたいから、こうしてるだけだ」
「も、もう…///」
口ではああ言いながらも、お前はこうされる事好きだもんな。
ほら、すぐ赤くなって大人しくなる。
「翔ちゃん、私ご飯の用意しなきゃ。翔ちゃんお風呂入るでしょ?」
「ああ。そうだな」
紗耶の体を離しリビングで上着を脱いだ矢先、一枚の見覚えのない紙切れがフローリングへ落ちた。