最強女子はNo.1!?

問い詰めることもできたけど…あたしは何も見てないフリをした。


充は…聞いたらちゃんと答えてくれる?


包み隠さず…全部話してくれる?


その答えは充しか知らない。





気分が重いまま迎えた新しい週。


こんな気分で新しい週なんて………今のあたしにとって地獄の他、なんでもない。


あのあと、充とは顔を合わせないように過ごし、今日に至っているのだ。


そして朝も顔を合わせないようにするため朝早くに出た。


早い時間の学校は誰もいなくて…とても寂しい感じ。


充の全てを受け止めたい、と思っていても実際とは異なる。


頭では理解していても心と身体が追いつかない。


だから今の状況になってるんだけど………。




何故か教室にいたくなくてあたしは特別棟に向かった。


特別棟とは、特殊な教室がある棟だ。


滅多に授業で使われないので埃っぽく、生徒も出入りしない。


あたしのサボる(一人でいたいとき限定)場所だ。


よくお世話になっている教室は…看護実習室。


なぜこの高校にあるのか知らないがベッドやらソファーやらが置いてあって居心地がいい。





.

< 172 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop