星に願いを~夜空の光~
「意外ってなんだよ」
ケラケラ笑う奏を見ていた。

「奏は、今何してるの??」
今度は俺が聞いた。
「奏、今東京で大学生してるよ。」
「すごいなぁ」
「なぁんもすごくなんかないよ。」
「今は夏休みなの?」
「そうなの。ちょうど今日帰ってきたところなの。」

そんな他愛もない話をして、ドライブを楽しんだ。
このとき、奏は、ニコニコしていたね。

俺は君が、すごく傷ついていることなんて知りもしなかったよ。
羽が折れてること、気づきもしなかった。

時折見せる君の寂しげな顔はそんな君の心だったんだね。


奏は、俺にいったんだ。
「ねぇ、付き合わない??」

俺は、は恥ずかしくなった。
急に奏の顔も見れなくなった。

「俺でいいの??めっちゃ照れるんだけど。どうしよう。」

それが、俺の精一杯の答えだった。

そんな照れている俺と、奏は付き合うことになった。


俺の7月のこと。



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